11月3日、4日と第21回かまくら市民活動フェスティバルがたまなわ交流センターで開かれました。今年のテーマは、『対話と変容』です。

初日の円卓トークは、教育とジェンダーについて。
鎌倉女学園、湘南学園、北鎌倉女子学院の学生らがファシリテーターになり、活発にディスカッションを交わしました。

『ゴール4 質の高い教育』
以下、日本での学校教育について思うこと。

・世界には勉強したくてもできない子どもがたくさんいるのに、日本の子どもはそれが可能でも、勉強できることのありがたみを分かっていない。
・英語教育が単語の丸暗記ばかりでもっと長文読解をしてほしい
・授業が一方的。机の並びかただけでも日本はスクール形式でみんなが先生のほうを見るだけだが、欧米ではグループごとで、先生がその間を歩いて講義。このほうが先生を身近に感じれるはずなのに…生徒が受け身すぎる。
・日本は授業が選べず、将来を考えるにあたって、早くから自分でそれを考えるチャンスを得ることがむずかしい。
・個性をのばす環境にない。米国では、高校生から心理学をやりたければその授業も選べる
・日本では、学力はのびても、想像力、創造力が社会にでてからのびにくいと思う
・多文化を経験する機会がすくない
・高校や大学を選ぶときは、偏差値だけでなく、自分のやりたいことをできる、取り入れている学校を探すようにしたほうがいい  

・SDGsは大事なことだとは思うが、それを上から目線で押し付けられるのは嫌だ。大人でSDGsのピンバッジをいかにも…って感じでつけているのも好きではない。
・学校教育のほかに、幼児期にいかに「あたりまえ」のことを身に着けらるか、「人間」としての教育がとても大事だと思う   等々

 

『ゴール5 ジェンダー平等』

お母さんが家のことをやるのは当たり前、お父さんは仕事から帰ってきたら、ビールがでることが当たり前。それっておかしくない?ということから始め、参加者全員に自分のやっている家事、家族にやってもらいたい家事、などを書き出して、みなさんのジェンダー意識をいっしょに確認しました。

でも、今の中高生男子は思ったより家の手伝いをしていることを知り、そのまま大人になってくれればいいな、と思います。

その後は、小島さんの「SDGsと鎌倉での活動」の講演。

世界人口77億人の人間が、日本人と同じレベルで生活をすると、地球が2.9個分必要。米国に至っては5個の地球が必要。

大量生産と大量消費の直線経済を一刻も早くやめ、循環経済へ持っていくこと などのお話をやさしく伝授。中高生も熱心に聞いてくれました。

 

鎌倉学園の中学生も飛び入り参加をしてくれて、また学校教育は何十年前というご年配の方々からも意見がだされ、活発に意見交換がされました。
でも、やっぱり今の中高生はみんなしっかりしていて、ちゃんと考えていて、自分のその頃と比較すると格段にすぐれているなぁ~と感じました。こういう子らの未来のためにもちゃんとした地球を残したい、と切に思います。