藤原ひろのぶさんのお話会が鎌倉で開かれました。直接話が聞けること楽しみにしていましたが、その行動力と熱意、お話の分かりやすさに聞き入りました。以下は、心に残った内容や言葉です。

・気候温暖化問題では、このままの状態で何も対応をしなければ、人類が生きることができるのはあと11年、あるいはあと15か月という国もある。今のままでいったら2040年にはtipping Pointを超えてしまう。それを超えたらもう後戻りできない。

・アースおじさんが悩んでいるのは、汚れた地球、暑くなった地球を嘆いていると同時に、人間がどうしたらわかってくれるのか??悩んているから。

・ドイツでは環境問題が非常に進んでいるが、日本はとても遅れていることの要因として、メディアが何も伝えないことがひとつに挙げられる。日本人はメディアの操作に弱いところがあり、それに依存しがち。商業放送、印象操作に弱いところがある。

・米国は直接民主主義なので国民の声が大統領に届きやすいが、日本の場合は間接民主主義。自分たちの代わりに国会で意見を言える人を送り込む。よって、自分と限りなく意見の近い人を送り込まなければいけないのに、それを選ぶ選挙に行かない人がなんとも多いことか。我々は下流にいる、上流を変えなくてはだめ。それは選挙。

・正義は怖いもの。自分と対極にいるものを「敵」とみなす。
イラク戦争では、日本は米国の後方支援をした。しかし、大量核兵器はみつからなかった。民間人60万人が死んだ。この事実をどう受け止めるか。

・お金は単なる数字。こちらでもうかれば、あちらでは必ず負債が起こる。それは絶対的なこと。大西つねきさんの話をよく聞いてほしい。お金のことがよくわかる。

・「地球が壊れる前に」アマゾンプライム

・温室効果ガスの排出には日本は非常に加担していることを知るべき。

・日本に原発は54基。東日本大震災の原発事故はチェルノブイリと同じ規模
写真。しかしチェルノブイリは立ち入り禁止にしたが、日本は「どうぞ戻ってきてください」と言っている。これはどういうことか。

・柏崎原発は日本で一番大きな原発。稼働するか否かは、県知事による

・自分の人生の時間を奪われ続けたらどうしても幸せを感じられないと思う。
周りがやっているからという理由だけで、おかしいいと思ってもそれを「仕方ない」に変換する日本人…

・僕ら、私ら、の「ら」をとるべき。自分のこととして堂々と発言してください。おかしいことはおかしいと主張すべき。声をあげることは自分を守ることにつながる。

・世界で年間1900万トン廃棄される食糧
日本で捨てられる食料は642万トン。世界で飢餓を救うことのできる食料は320万トン

・日本では27,000円で売られる1kgのコーヒーが、エチオピアではたったの8円で買われた。このことを私たちは知っているか。

・バングラデッシュの縫製工場「ラナ・プラザ」の崩落事故では、1,127人が死亡。36億着/年の衣類が作られ、17億着/年が捨てられている現実。大量生産、大量消費の社会の背景にある現実を知っているか。

・気候変動で一番被害を被るのは、何も恩恵を受けていない最貧国の人たち。

・このような世界の現実を知ったときに、「気持ちはあるがどうしたらいいかわからない」という声をよく聞くが、自分の力を過小評価をしないでほしい。無関心という病気を治してほしい。
正直いって、現代の日本人には思いやり、勇気、やさしさ、が足りない。思考をかえなくてはだめ。何もしない大人はカッコ悪い!!

良い人になろうと思わなくてもいい。目の前の小さな選択をかえていこう!
人を変えようとするのではなく(強要するのではなく)、共感し世の中をかえていこう!

できるか、できないか、ではなく
やるか、やらないか

★★★
この二人がコラボトークをします!
●NGO GOODEARTH 代表 藤原ひろのぶ
●地球を守ろう!代表 谷口たかひさ

全国を駆け巡るお二人のコラボトーク。12/17、鎌倉で開催です。12/22の鎌倉気候マーチのプレトークとしてもどんな話がでるか楽しみです。https://www.facebook.com/events/741498822929019/