11月30日にかながわ県民センターにて実施された「武器としての国際人権」。
SACSは、鎌倉ユネスコ協会と共催で行いました。
SACSは、鎌倉ユネスコ協会と共催で行いました。
70余名の方々の参加があり、みなさん熱心に聞かれていました。
20年以上に渡り国際人権機関で活動する藤田早苗さんの分かりやすいお話で、2時間の講演時間もあっという間に過ぎました。
空気と同じようにあってあたり前、すべての人間が生まれながらに持つ尊厳に基づく権利である人権。
人間らしく、自分らしく生きるために必要なものです。
しかしながら、日本はその意識が世界と比べると著しく遅れている、ということを今回教えられました。
言論、宗教、結婚、家庭、教育、福祉、政治、仕事、すべての根底にある人権。
社会を構成するすべての人々が個人としての生存と自由を確保し、社会において幸福な生活を営むために欠かすことのできない権利ですが、
日本では、「思いやり」と同等の意味でとらえている人がとても多いとのことでした。
以下、いただいた感想をいくつか載せます。
- 自分の意識がステレオタイプであること。また、日本の抱えている問題を痛感しました。
いろいろな点で目を開かせていただきました。藤田さんのお話に感銘を受け、人権を尊重することの意義の伝え方も参考になりました。 - 日本人がかけられているバイアスについて広い範囲でお話が来ててよかったです。日本は、思いやりという精神論が筋違いであることがはっきりと分かりました。
人権に関連する諸団体25団体が人権でつながっている、共催できたという点に希望が持てました。 - 国際人権機関が日本にはない、ということに驚きました。そういうことを知らずに過ごしており、日本では、個人通報制度を批准していないことにショックを受けました。
- 日本における諸問題は、多くが人権の低さからきていることがよくわかりました。多くの人に今日の話を聞いてもらいたいと思いました。
- 人権については普段考えることがあまりなかったが、今回のセミナーで気づかされることがたいへん多かったです。
- 日常生活の権利と人権のギャップが大きいことに気づかされました。
また、聴講者のみなさんが今関心をもっているテーマとしては、以下のものがあげられました。
- SNSと民主主義
- 公正な言論空間
- ビジネスと人権、ハラスメント
- マスコミ報道
- 平和、ジェンダー、環境
- 高齢者や障碍者としての権利
- ガザの人権