引き続き、昨日のみらい塾の第2部。
ゴール13『気候変動に具体的な対策を~気候変動及びその影響を軽減するためにの緊急対策を講じる』について、日本気象環境機関の井手迫義和さんよりお話を聞きました。

地球温暖化を言われて久しいが、本当にそれは事実なのか…
・現在産業革命前と比べると約1.1気温が上昇している。このまま何も対策をとらなければ1.5度上がる。それはかなり危険な状態といえる。

・実際のところ、洪水、台風、熱波などの異常気象は世界各地で起こっている。洪水や台風はインフラ整備が整った関係で減少傾向にあるが、熱波に関しては2000%のプラスに転じている。(エアコンなのまだないところが世界には多い)

・昨年東京でも茎のないチューリップが咲いたり(茎がのびきる前に気温が高いので花が咲いてしまう)

・昨年、41.1度という日本最高気温の記録を出した熊谷。
・秋刀魚は秋の魚でなく、冬の魚になっていくだろう。2050年にはほとんどの魚が食べられない状況になるかもしれない。

・今のままでいくと、北極の氷はゼロになる。古い氷がどんどんなくなっている。(氷の)島が減ってきて、ホッキョクグマがえさを探すために泳ぐ距離が長くなっている。親は耐えれれるが、子熊は長い距離を泳ぐ体力がなく、おぼれていく。
・北極が十分に寒いと日本列島の上空をスムーズに空気が流れる。しかし、それが十分でないと、寒風と熱風が交互にながれ、そのぶつかったとところで嵐が発生する。今では熱帯低気圧の破壊力が2倍になっていると言われている。

・従来は、日本列島に台風が近づくと勢力が弱まっていたが、今後は弱まらずにそのまま突入するだろう。甚大な被害が予想される。

・「早ければ、2030年には地球が大変ことになる」という確率が95%。
温室効果ガスを減らすために、
〇二酸化炭素を2030年までに今の半分以下にする
〇二酸化炭素を2050年までにゼロにする
これらを実現させないと、地球は残っても人類が生きていくには厳しい状況になっている。2030年…(あまりにも近い未来ですね…)

・では、どうすればよいか?
□石炭火力発電をやめる
□自然エネルギーを主体にする
□大規模に二酸化炭素を減らす
□我々のライフスタイルを変える
□全人類、全世界が協力する

・上記3つは個人レベルではかなり難しいと思われる、となると政治に託すしかない。選挙のときに政治家をきちんと自分の目でみて選ぶことがとても大事。地球温暖化対策についてどう考えているか?それを聞いて考えをもっている人間を選ぶ。(選挙にいかないことは自分で自分の首をしめていることにつながるでしょう)

・上記4つめ、5つめについては、エシカル消費を心がけること。
〇フェアトレードやオーガニックのものを選ぶ
〇オーガニックコットンの服を選ぶ(綿花栽培でつかう農業は世界で使う農薬の1/4になるそうです)
〇持続可能な森林認証や漁業の認証ラベルをめやすに購入してみる
〇プラスチック容器を使っていない商品を選ぶ
〇そして、それらを自分のまわりの人たちに伝えていく

等々環境に配慮している商品を探したり、実際購入したり、そのような意識をもって生活をしていくことがとても大事です。

現在起こっていることは真実なのか、なにが原因か、自分にできることはないか、と関心をもち小さな一歩でも自ら踏み出さなければいけないと感じた講義でした。実際、ここ数年の台風や夏の暑さには恐怖を感じることすらあります。自分の力ではどうにもならないこととあきらめてしまわないで、企業や行政へ声をあげることなどやってみると、意外とその道はあるもの。イオンがフェアトレード商品を扱うようになったのも、一主婦の要望からです。https://www.aeon.info/sustainability/social/fair_trade/

温室効果ガスのフロンでさせ、人類の叡智で乗り越えられらたのですから、二酸化炭素問題もなんとか乗り換えなくてはなりません。石炭火力発電に融資をしているメガバンクにも声をあげていきたいです。
生活がままならなくなる前に…。

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