鎌倉SDGsみらい塾最終回の第二部は、SDGsライターでダイベストメントコミュニケーターの松尾沙織さんにゴール17『パートナーシップで目標を達成しよう』についてお話をしていただきました。

◆ダイベストメント(投資撤退)
自分たちが預けている銀行のお金が、どういうところで何に使われているか、企業や国への投資先は?それが地球温暖化に拍車をかけている化石燃料への投資であったら…悲しいかなメガバンクと呼ばれているものの化石燃料産業への投資は莫大だそうです。自分の預けたお金が地球の汚染に加担しているのであれば反対の意志を示す。そのために、預金をエシカルバンク(倫理的な銀行)へ移管することを考える。投資の撤退⇒ダイベストメント宣言をする。

◆デンマークのSDGsイノベーションラボ「UNLEASH」
SDGsの取り組みが進んでいるのは、北欧3国。日本はだいぶ遅れている。
1位 デンマーク
2位 スウェーデン
3位 フィンランド
・・・15位 日本(ジェンダー、パートナーシップ、気候変動)など遅れている

デンマークのSDGsイノベーションラボ「UNLEASH」の紹介

世界で起こっている課題を自分事として考えて、解決策を生み出す。その情熱とエネルギーを感じました。

◆日本でもさまざまなイベントが行われています。

  • サルベージパーティ 「捨てる」を「救う」に。家庭で使いきれない食材をみんなが持ち寄って、おいしい料理に変身させて美味しく食べよう!
  • Urban Farmers Club (ビルの屋上やベランダなどを活用したサステナブルでオーガニックな都市型農的ライフスタイルの提唱)
  • Zero Waste Table@渋谷 (家で使われないまま眠っている食材や、痛んでいたり、少し形が潰れているなどの理由でスーパーの店頭から下げられてしまった野菜、まだ食べられるのに賞味期限間近という理由から出荷されず捨てられる運命にある食材を使い、美味しく体にも環境にもいいフードロスロングテーブルランチイベント)

他にも、グルテンフリー対応、ハラル対応、ラクトースフリーといったものがあったり、学校内で「いらない服を集めましょう」「環境にいい服を火曜日に着ましょう」と言ったような呼びかけもある。

最後のグループワークでは、17のゴールのうち自分が一番興味のある目標ごとに集まり、グループごとに課題をあげ何ができるか、を話し合いました。それぞれが、9か月間のみらい塾の学習成果を出せたかと思います。

17のゴールはどれもはずすことのできない重要な要素が詰まっていることを実感した9か月間でした。持続可能な地球にしていくために様々な課題がありますが、全てがつながっていて、自分事として考える想像力と聡明さを持たなければと強く思いました。そして、行動すること。時間の猶予がなく、一刻をお争う状況であることの認識を一人ひとりがもってほしい。どこへ働きかければ動いてくれるのか(行政や政府機関、企業等々)、を考えて行動すること。引き続き声をあげていきたい。

最後は表彰式。
全9回のうち、7回以上の出席者には鎌倉ユネスコ協会理事長小川さんより表彰状とSDGsバッジが手渡されました。みなさんとても嬉しそうでした。

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