第8回鎌倉SDGsみらい塾。第二部は、特定非営利活動法人サヘルの森の榎本肇さんによるゴール15『陸の豊かさも守ろう』
サヘルの会は、1987年から西アフリカのマリで植林活動をしてがいる。
サヘルとは”岸辺”という意味。マリは、11の主要民族からなる多民族国家です。
・アフリカの里山再生の取り組み
典型的な灌木林で、薪炭材、建材、飼料、食材、伝統薬、柵などいろいろなことに使われている。
・マリは、電気もガスも一応あるが、ほとんど市民は薪を使う。生活を支える林。そして、必要以上に切られてしまって、疲弊している灌木林。里山が疲弊している。
・そこで、小さな林づくりを始めた。
(1)苗木配布と植林ワークショップ ユーカリやバオバブの木を植え
(2)里山再生実践者の育成 研修と再生の実践
(3)荒廃地の植生回復 木を育てる白蟻
・侵略外来種メスキート
×畑地、草地への侵入
〇水平根で雨季の水を効率よく吸う。砂漠でも元気
×家畜の糞にまざった種が耕作地へ侵入
〇メスキートの木を使ってテントの材に
〇木を切って炭に→現金収入
・しかし、薪炭(しんたん)需要がふえすぎて、周辺の灌木林が疲弊してきている。これから、どう村人が解決していくか?
※グループワーク
「自分の周りの森・緑・陸の問題とその解決法を考えみてください。」という課題に対して、各グループでディスカッションをして発表しました。
・森林を使いすぎて荒れるマリと森林をうまく利用していない日本。
・バイオマス発電
・木や竹をプラの代わりにする開発
・住宅建材を輸入に頼らず、日本の木を使う
・自然に親しむ機会を子どもの時からつくる。授業にもっと取り入れる。
・マンションの建築基準に緑を〇〇%とか入れる
・蜂が激減している問題
・竹林がふえてしまった問題
・住宅の増加で景観が損なわる問題
・動物の種類が減少している問題
・鎌倉市でふえている竹林の問題
大量の竹を消費する方法として、
>垣根⇒市内のブロック塀をすべて竹の垣根にする
>竹炭や竹パウダーの商品開発。鎌倉〇〇で売り出す。
>住職が袈裟の下にするような網の目のアームを現代人風にアレンジして、「Kamakura Bamboo Arm」として売り出す。
というおもしろい意見もでました。
「私達こそ自然の一部であり、自然を軽視することが自分たちの生活を苦しめていることに気が付かないといけない」ということです。
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