後半は、PFJ小島代表のサーキュラーエコノミーについて
◆一方通行型の経済とは
一方通行型経済(取って、作って、売って、買って、使って、捨てる)この流れの背景には何が起こっているのか?例えば、
ダウンのコートは、生きた鳥の毛をとり⇒東南アジアで安く生産⇒安く売って⇒安く買って⇒1シーズン⇒飽きたから捨てる、というようなことが起きていないか? 石油をとって、プラスチック袋を大量につくって、売って、買って、使って、捨てて、いないか? ティシュペーパーはいくらでも買えるし、使って、捨てられていないか?
リサイクルをすれば大量生産→大量消費をしてもいい、ということではない。
では、循環型の経済(サーキュラーエコノミー)とはどのようなものか?
◆サーキュラーエコノミーとは
(なるべく取らずに作って、売らず、買わずに、使って、捨てない)
リサイクルだけでなく、様々な無駄をなくすことによる経済効果の大きさ。
●資源の無駄をなくす
再生可能エネルギー
バイオ燃料・化学・素材の代替
●キャパシティの無駄をなくす
シェアリング
共同所有
共同利用
資源共有
●潜在価値の無駄をなくす
リサイクルやアップサイクル
部品の再利用
エネルギーの回収
●製品のライフサイクルの価値の無駄をなくす
再販
再生産
修繕の促進により、製品や資産を長寿命化
従来は動脈産業であったが、これら静脈産業といわれる分野が重要な役割をしてめていく時代になっていくべきである。
◆もう一度”責任”について考えてみる
「汚染」の責任は誰にあるのか?
「無駄」の責任は誰にあるのか?
SDGsの責任は誰にあるのか?
子どものほうが意識が高かったりする。しかし、日本では学校教育に環境問題を取り入れるのにはまだ時間がかかる。よって、社会人教育のプログラムとして考え、意識の高い有権者を育てるということが重要になってくる。
責任はもちろん大人。政治責任といっても、経済産業省、経団連など今の構造を変えたくない人がたくさんいてなかなか動かない。
ゆえに、地方自治体はやはり重要。自治体の首長を動かすことの意味は大きい。となると、市民の力がとても重要になってきて、日常的な市民活動、市民の意識が政治家を変える、政治を変えることにつながる。このことを十分にみなさんに理解をしてもらいたい。